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三井「当事者の意見発信。若い方が、何らかの団体の要請を受け、その場に臨んでいく──。いつも複雑な気持ちで見送っています」
オバカタさん「ちやほやしてもらえるから、最初はうれしそうだけど…最終的に、”参加して良かった”っていう子、いままでいたっけ?」
三井「当事者の意見発信は、社会変革の先頭を担ってきた歴史があるから、その効果は否定はできません。また支援団体も、活動成果を発表する必要があります。私たちも寄付を募るので、”社会的養護の利用者の方たちは不遇な面がある”という印象付けに加担しています。けれど個人情報は公開しない、という線引きがあります。私たち支援者の目線ではやはり、”生い立ちという個人情報は第三者のいる場で晒すものではない”のです」
オバカタさん「楽しそうに長い年月、当事者活動がんばってた子いたけど、お給料もらっていたわけではないし、20代終わったら別の子にとって代わられて、ただ”無職の期間”ができただけだったよ。責任とれよ。人の可哀そうでお金あつめたんならさ」
三井「当事者発信のガイドラインを作っている団体さんもあります。ぜひ大人側、支援者側は慎重に扱ってもらえたらと思います」
オバカタさん「自分のトラウマをスピーチさせられて、知らない人たちにアレコレ意味づけされて、自分だったらどう思うよ?ああ? 自分も性癖暴露しろや」
三井「この物語はフィクションです」
>>当事者とは──?
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