「より快適な睡眠のための寝具えらびについて」

睡眠のための寝具選びってことで、東京都内の某布団屋さんにお話を聞きに行ったよ。
昭和21年から続いている老舗の布団屋さんです。
創業から77年。

その布団屋さんに、寝具選びについて聞いてみたんだ。
「より快適な睡眠のためにどんな布団を使ったら良いのか?」の答えは

「人それぞれだから分からない」でした。

(イメージ画像)

そんな訳で、その「人それぞれ」の部分について色々聞いてみたんだけど。
その中で、とても興味深いお話がちらほら。

ご紹介させて頂きたいと思います!

そもそも「布団」っていうのは、
昔は綿100%の布団が主流で、布団屋さんで仕立てて、古くなってきたら、わたをふかして元の形に戻して仕立て直して使っていたんだって。
俗にいう「せんべい布団」なんかは、お店に持って行けばふかふかに蘇ってまた使っていたんだっていうから驚き!

今ではベッドやマットレスなんかの寝具が物凄く普及しているから、綿100%以外の素材の寝具が圧倒的に多いみたい。
取材先の店主さんは、「昔ながらの人は、ベッドのマットレスだけじゃ頼りないから、薄手の敷布団をその上に敷いたりする」って言ってたよ。

あとは、昔は畳の部屋ばかりだったのが、今ではフローリングの床が増えたから、綿100%の敷き布団じゃ床が硬いとか、冷たいとかで眠れないんだって。

そういった生活環境や寝具の種類の変化があるから、一概にどの寝具が良いかって答えるのは難しいんだね。

「逃げるようだけど、自分の体は自分しか知らない訳だから。凄く汗が出るとか。その辺を加減して自分で考えながら、模索しながら選んでいった方が良いかもしれない」って。

その中でも、敢えて言うなら「今までどんな布団を使ってきたのか?」をヒントに探していくんだって。
「今まで使ってきた布団の経験が体に染み込んでいる訳だから、それに似た素材、硬さの寝具の方が、体に馴染むんじゃないか」って。

確かに、今まで硬めの寝具で寝ていたのに、急に柔らかい寝具で寝るようになったら、違和感がありそう。
今は色んな新しい素材の寝具が出ていて、テレビなんかの広告でも良く、この寝具は良い!って見るよね。モノ自体はとても良いんだろうけれど、それを使えば絶対に「快適な睡眠を得る」ことが出来る訳じゃないんだね。

特にあるのは「枕」らしいんだけど、枕の高さや硬さ加減をいくら調節しても、布団自体が体に合っていなかったらあまり意味がないんだって。せっかく自分にピッタリな枕を手に入れても、布団が硬すぎて背中や腰が痛いんじゃ、勿体ないよね。
布団が柔らかすぎると、枕も一緒に沈んじゃうし。

だから、寝具を選ぶなら「1つだけ良いものを」っていうより、「自分の体に合っているかどうか」っていう点を大事にした方が良いんだね。

もう1つ、興味深かったのが「睡眠っていうのは精神的なものが多いから、いくら布団全部が自分の体にマッチしていても、何か心配事があると、やっぱり眠れないじゃないですか」っていうお話。

店主さんは「布団が体に合っていなかったとしても、体が消耗していれば、布団のことなんか気にしないですぐに眠れるでしょう?」って。
確かに、小さい子どもなんかは、日中にめいっぱい遊んで、帰ったらバタンキューで寝ちゃうよね。
自転車で物凄い姿勢で爆睡している子とか、良く見かける!
疲れていれば、布団じゃなくたってどこでだって寝られたりするよね。

「今の子ども達なんかは、精神的なストレスが溜まってて、そっちの問題の方が大きいんじゃないかな。子どもを取り巻く環境とか、スマホとかパソコンとかね。そういうのもみんな含めて、昔と変わってきているから。そういう時代の流れに、体が追いついていないのかも。子どもなんかは特にね。スマホやパソコンなんかが成長し過ぎちゃっているから、それに合わせようとすると凄く色んなストレスが出てきちゃうのかもしれないね」

「年寄りの口グセでいけないんだけども、時代が違うって事で言い切れない話かもしれないけれど、眠れないっていうのはそういう事も原因なんだと思う」

とてもとても考えさせられるお話でした。

快適な睡眠のための寝具選びから、なんだかとても深い深いお話に。
「眠れない=布団のせい」って、そんな単純な話じゃないのかもしれないね。

その布団だって、「いま流行っているから、素材が良いから」ってだけで選ぶんじゃなくて、ちゃんと自分で試して、納得したものを選んでいかなくちゃいけないんだなってことが分かったよ。

自分の体のことは、自分しか知らない。

色々試して、自分に合うのか合わないのか知って、そうやって、自分に合った「より快適な寝具」を選び取っていくんだね。

体が疲れているのか、心配事があるのか、頭が疲れているのか。
「自分のことが一番分からない」って話も良く聞くけれど、悩みや心配事があるのかどうかは、やっぱりその人にしか分からないことが多いよね。

このお話を聞いて、ボクはこの本を思い出したよ。
家ホームの子ども達の中で、ちょっとしたブームになっている絵本。
あっという間に読めるから、読んでみてね。

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